あべウイメンズクリニック:福島県郡山市【不妊治療・妊婦健診・がん検診・その他婦人科、病気かなと思ったらすぐにご相談ください。】

あべウイメンズクリニック

コラム

子宮頸がん検診について教えてください

早期発見が大切です

婦人科医が日ごろ関わる悪性腫瘍の頻度の高いものには子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんがあります。子宮頸がんはHPV(human papilloma virus)の感染が発ガンの過程に重要な役割を果たしていることが解明されてきました。性行為感染症に罹患している可能性のある女性、その既往のある女性はそのリスクを負っている可能性があります。HPVに感染すると数年で上皮内がん、10年前後で進行がんになることもあります。最近では、若年者の子宮頸がん患者さんも増加しています。内診、超音波検査をすることで子宮体がんや卵巣がんを推定することもできます。早期発見が大切です。恥ずかしがらずに婦人科を受診してみてください。

不妊治療について教えてください

ひとりで悩まずにご相談ください

最近、不妊治療=体外受精と思われがちですが実際には排卵のタイミングを見きわめることで妊娠する場合がほとんどです。不妊治療における基本は不妊原因の特定であり、より詳細な原因の診断とその程度、治療予後に基づいた症例の個別化が必要となります。その上で的を得た治療方針が立てられることとなります。不妊の原因には(1)排卵因子、(2)卵管因子(骨盤内の癒着を含む)、(3)着床因子、(4)頸管因子、(5)男性因子に大別することができます。それら原因によりタイミング法、排卵誘発、人工授精、体外受精-胚移植、顕微授精などの治療方法が選択されます。まずは、ひとりで悩まず、医師にご相談ください。

医師に子宮内膜症といわれました。どのような病気ですか?

良性ですが進行性の病気です

子宮内膜症は本来、子宮の内腔にしか無いはずの子宮内膜という組織がまったく別の場所に存在し増殖していく、良性ですが進行性の病気です。症状として(1)以前より生理痛が増強している、(2)生理の際の排便痛、下痢や軟便、(3)性交時の痛みなどがあります。世界中の研究者たちが原因について研究していますが残念ながら解明されていないことも多いのが実情です。医師は患者さんごとにその症状を軽減するため、薬物、手術など最適な治療法を考え、治療を行いますが患者さんも子宮内膜症に対する正しい知識を持ち、信頼できる医師とともに治療を行うことが大切です。

最近、おりもの(以下、帯下)が多く困っています。何か、病気でしょうか?

生理的なものと病的なものがあります

帯下には生理的なものと病的なものがあり、後者が治療対象となります。まず、原因を検査し、それに応じた治療を行います。原因には感染性の帯下と非感染性帯下があり、感染性帯下には膣炎、子宮頸管炎などがあります。膣炎で最も代表的なものは膣カンジダ症、膣トリコモナス症、細菌性膣症です。膣カンジダ症はヨーグルト状の帯下で掻痒感が強く、膣トリコモナス症では帯下感が強く淡膿性・泡沫状の帯下を伴います。子宮頸管炎が原因によるものにはクラミジアと淋菌があり、粘調性の帯下が特徴です。また、細菌性膣症は軽い帯下感が症状となります。非感染性帯下では癌性帯下として子宮頸癌や子宮体癌などがあり、少量の出血を伴うことがあります。更年期以後にみられる萎縮性膣炎では帯下感が少なく、時に少量の出血を伴います。また、妊娠性、心因性などが原因で帯下が増加することもあります。

友人に更年期障害ではないかと言われました。どうしたらよいですか?

症状がある際は一度ご相談ください

閉経期は今や人生の中間点とみなされるようになりました。更年期障害は時に重症化し、その後、何年もの間、心身の不調を訴えることもあります。診療いかんによっては女性のそれ以後、さらに老年期のQOL(quality of life)を損ないかねないこととなります。症状として、のぼせ、発汗、顔面熱感、不安、焦燥感、不眠、肩こり、頭痛などを中心とした不定愁訴がよくみられます。また、鑑別を必要とする疾患として、うつ病、仮面うつ病、全身性不安障害、パニック障害などがあり、治療はホルモン補充療法、漢方療法を中心として抗不安薬や抗うつ薬を用います。このような症状がある際は一度、医師にご相談ください。

生理とは違う出血があります。異常でしょうか。

的確な診断と適切な治療が大切です

性器出血は月経と不正性器出血に分けられます。したがって、月経以外の出血はすべて不正性器出血ということになります。不正性器出血は(1)器質性出血、(2)機能性出血に分けられます。
(1)器質性出血
器質性出血は膣部びらん、老人性膣炎など炎症性のもの、子宮筋腫、頸管ポリープなど良性腫瘍によるもの、子宮頸癌、子宮体癌など悪性腫瘍によるもの、子宮穿孔、頸管裂傷、膣裂傷など外傷性のもの、流産、早産、子宮外妊娠など妊娠性のもの、血小板減少性紫斑病、白血病など出血性素因によるものなどがあります。
(2)機能性出血
炎症、腫瘍、外傷、妊娠、その他に起因する器質性出血および月経を除く内分泌異常に起因した子宮内膜からの不正出血を指します。その病態は幼年期、思春期、性成熟期、更年期、老年期と年代によっても異なり、治療法も異なります。
 不正性器出血は産婦人科外来でも、最も頻度の高い訴えの一つであります。的確な診断、適切な治療を行えばすぐに治癒しますが、放置すると貧血などその他の疾患を引き起こす原因になります。特に悪性疾患の場合、発見が遅れると治療が困難になります。そのためには早期診断、早期治療が大切です。ご心配なことがあればご相談ください。

月経前症候群(Premenstrual syndrome : PMS)

それぞれの症状に応じて臨機応変に治療を行います

月経前になるとイライラする、怒りっぽくなる、眠気が強くなる、無気力になる、集中力が低下する、また、そんな自分がイヤになるなどの精神的症状や、下腹部の痛み、乳房の張りや痛み、頭痛、腰痛、下痢などの身体的な症状がみられ、それらの症状が強く、悩むようなことはありませんか。これらは月経前症候群と呼ばれ、月経前3~10日の間に症状が出現し、月経発来とともに減退ないし消失します。黄体ホルモンの働きが症状の発現に関与しているのではないかと言われていますが、まだ詳しいことはわかっていません。その治療はそれぞれの症状に応じて臨機応変に行うこととなります。このような症状でお悩みの方は医師にご相談ください。

月経痛がひどいのですが原因や治療法を教えてください。

機能性月経痛と器質性月経痛に分けられます

月経痛は月経を有する女性の約50%~70%に認められ、産婦人科外来の中でも頻度の高い訴えのひとつであります。骨盤病変の有無により(1)機能性月経痛と(2)器質性月経痛に分けられます。
(1)機能性月経痛
 機能性月経痛は子宮を収縮させる作用を持つプロスタグランディンという痛みをおこす物質が増加するためにおきると言われています。痛みは月経が始まる数時間前もしくは直後より出現し2~3日続きます。恥骨上部のけいれんを伴う周期的な痛みで、腰から仙骨にかけての痛みや大腿への放散痛を伴うこともあります。頭痛、悪心、嘔吐、下痢を伴うこともあります。治療法は月経開始前からの消炎鎮痛剤、副交感神経遮断薬の内服、漢方薬の内服、ピルの内服、抗不安薬の内服を行います。それでも改善しない場合手術を行うこともあります。
(2)器質性月経痛
 器質性月経痛は子宮内膜症や子宮筋腫などの骨盤内の病変によりおこり、月経開始1~2週間前から月経終了まで及ぶ持続性の痛みです。治療は原疾患の治療とともに機能薬剤による痛みのコントロールを行います。

子宮筋腫とはどのような病気ですか。

成人女性の4人に1人の割合であるといわれています

子宮筋腫は子宮の筋層にできる「良性」の腫瘍で、成人女性の4人に1人の割合であるといわれています。原因はエストロゲンという女性ホルモンが関与していると言われています。成熟期の女性で増大し閉経後、徐々に縮小します。筋腫は人によりできる位置、大きさ、数が異なるため症状の強い人もいれば無症状の人もいます。症状として月経痛が強い、月経時の出血が多いなどがあります。出血が多いと貧血症状が見られることもあります。子宮の内腔にできると受精卵の着床を妨げることもあり不妊の原因になります。症状が無い場合、治療の必要はありませんが症状がある場合、症状や位置、大きさ、年齢、その人の背景などにより治療法が変わります。

片頭痛の時の症状について教えてください。

自分の頭痛の原因が何かを知ることが大切です

頭痛でお悩みの方はおおぜいいらっしゃると思います。その中で片頭痛の方は全国に840万人もいると言われています。片頭痛は女性に多い疾患で全女性の約13%にみられます。特に30~40歳代に多く、症状の特徴として(1)片側性で拍動を伴う、(2)日常的な動作により頭痛が増悪する、あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける、(3)頭痛に伴い吐き気がしたり、吐いてしまう、(4)頭痛に伴い日常気にならない光がまぶしく感じたり、臭いに過敏になったりするなどがあります。頭痛にはその他、緊張型頭痛、群発頭痛や外傷による頭痛、脳血管障害による頭痛、感染症による頭痛などがあります。自分の頭痛の原因が何かを知ることが大切です。